不育症の見取り図(第1回)― 見取り図と、どこまで検査するか
不育症で見つかる所見の多くは、流産の原因とも治療対象とも言い切れない随伴所見。本邦では約 3 分の 2 が原因不明で、無治療でも 5 年で約 7 割が生児を得る。生児が増えると示された"治療できる原因"は実質 APS に絞られる。原因か/治療で増えるか/代理指標か真か、の三つの見分けと標準検査を整理。
現役の産婦人科専門医による、医療従事者向けのエビデンス解説。NEJM・Lancet・JAMA・AJOG・Green Journal・Cochrane などの主要研究を、臨床現場で意思決定に使える粒度で要約します。
不育症で見つかる所見の多くは、流産の原因とも治療対象とも言い切れない随伴所見。本邦では約 3 分の 2 が原因不明で、無治療でも 5 年で約 7 割が生児を得る。生児が増えると示された"治療できる原因"は実質 APS に絞られる。原因か/治療で増えるか/代理指標か真か、の三つの見分けと標準検査を整理。
全4回の総括。診療の重心は「重症度」から「時間軸」へ。第1〜3回の要点を一本の線にまとめ、連載全体の引用文献(70本超)を統合リファレンスとして収載。次の問いは不育症(APS・血栓性素因・甲状腺)。
満期前の計画分娩で母体利益が明確なのは PE に限られる(HYPITAT / PHOENIX / WILL / Cochrane 2026)。区域麻酔と急性期の 2 本柱、産後の家庭血圧管理(POPHT 再入院 27%→7%)、HDP 既往の長期心血管・腎リスク層別化。早期娩出の利益はどこまで及ぶか。
軽症慢性高血圧の降圧はいつ・どこまで(CHAP / CHIPS)、PE 診断が学会で割れる 3 点、急性期の急速降圧と硫酸マグネシウム、日本のニカルジピン事情。「降圧すると児が育たない」はなぜ撤回されたか。
低用量アスピリンを誰に・いつ・どの用量で・いつまで(16 週・100mg 以上)。ASPRE / USPSTF と JSOG 2026 の予防戦略、sFlt-1 / PlGF の位置づけ。
ARRIVE / SWEPIS / INDEX 以降 8 年のエビデンスを「39 週誘発」と「41 週超え管理」の独立した 2 問に分解。post-ARRIVE 4 研究・Hong 2023 サブグループ・Fitzgerald 2023 コスト効果・causal inference 3 研究・JSOG 2026 CQ409 原文と国際 GL 6 者比較。
Late-onset SGA における Doppler ベース管理戦略が複合周産期アウトカムを 17% 相対リスク減少させた RCT(Lancet 2024)と、JSOG 2020→2026 改訂の臨床的含意。
本サイトは、現役の産婦人科専門医が運営する、医療従事者向けのエビデンス解説プロジェクトです。年間 1,000 件以上の分娩を扱う臨床現場で、世界の主要医学誌のエビデンスを実装するための論点整理を行っています。
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